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なぜ取材が来るのか? 変なことをしているとみつけてもらえる話


最近、『カワズ』という、ちょっと変わったタイトルの本を作っている方に、イイトコの取材をしていただきました。


『カワズ』はこれまでに2号発行されていて、今回の取材はこの8月に出版予定の3号目に載るのだそう。1号目と2号目のテーマがともに「本が紡ぎ出す繋がり」でしたが、今度の3号目は「アップサイクル」についての本になると聞いています。


作っているのはスタジオペガサスという出版社で、久米さんという女性が立ち上げた、いわゆる「ひとり出版社」。取材も執筆も英訳原稿も、すべて久米さんがお一人で手がけているそうです。


久米さんがイイトコを知ったきっかけは、最新号のテーマ、リサイクル、アップサイクルで検索したら、イイトコの物々交換がヒットしたとのことでした。見つけていただけて光栄です。



「変なこと」をしていると見つけてもらえる確率が高まる


話は逸れますが、この前、娘にイイトコに取材の人が来ることをちらりと話したところ、


「あのさ、取材って普通は珍しいよね。それなのにイイトコって結構取材されること多いよね? なんで?」


という返事が返ってきたのですね。


そういえばそうだねぇ、、、


やっぱり物々交換なんていう変わったことをしているから? それももう10年も、、、


と、思いました。


そのおかげで、こうしてまた新たな媒体にイイトコのことを見つけてもらえる、興味を持ってもらえるのですから、やっぱり変わったことって面白いなぁ!と思った次第です。



わたしが影響を受けている人たち


さて、取材も滞りなく済みまして、まとめていただいたインタビュー原稿を読ませていただいたところ、ずいぶんと私は先人たち(とはいえみなさん同時代の人ばかりですが)に影響を受けているのだなぁということに、改めて気づかされました。


いまのイイトコを形づくる上で、影響を受けた人の多いこと多いこと。


今回のインタビューに出てきているだけでも、


・環境活動家丹羽順子さんの物々交換ストーリー(わたしが物々交換を始めるきっかけになった)


・世田谷の一軒家コミュニティスペース「岡さんのいえ」の管理人さんの「町に開いている窓はひとつでも多いほうがいい」という言葉(足立区NPO活動支援センターの講座で)


・アサダワタルさんの「住み開き」(著作を読んで、10年前に自宅で物々交換を始めるきっかけになった)


・株式会社グランドレベル田中元子さんの「一階づくりはまちづくり」という言葉(建物の1階はまちに開かれてなきゃ!)


などなど。


もともと本を読んだり雑誌を読んだり、いろいろなところから知らない情報を取り入れるのが好きというわたしの性分もありますが、その中でもビビッと心に刺さるひとことや考え方・ものの見方というものがありまして。


そういうものに出会うたび、そうだよねそうだよね!と強く強く共感して、自分の活動の方向性は間違っていない、この道を突き進もう!と、そのたびに勝手に背中をぐんと押してもらっているのです。


こんなにもいろいろな人の言動に影響を受けて、いまのイイトコを形成していることに、改めて思いを寄せたわけです。感慨深いなー、と。


と同時に、でも、だから、イイトコのやっていることはひとつも新しいことなんてないんじゃないか、とも気づかされたのです。変わったことをしていて、面白がってもらえて、こうして取材に来てもらったりしているけれど、わたし自身はなんにも発明していないじゃないか、と。



自分発じゃなくてもいい。実際にやることが大事だから


でもね、とさらに思うのです。


人はいろいろなものから影響を受ける。でもね、影響を受けて終わり、ではなくて、それを実際に「やってみる」ってことは、それはそれで大事なことなんじゃなかろうか、と。


「学ぶ(まなぶ)は真似ぶ(まねぶ)から来ている」なんて言葉もあるように、きっかけは真似でいいと思うのです。大事なのは行動すること、そして行動するなかで自分らしさや自分のやりたいことが出てきて、それをオリジナルなものにしていく、というような。


だから、今回の取材でほんのちょっと落ち込んだ(大袈裟かな?)けど、やっぱりこれでいいんだ!と思うに至ったというお話でした。先に上げた先人たちを勝手に「心の同志」と思いながら、今日もイイトコを関原の町に向かって開いていくのでありました。

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