コドモコテンプロジェクトとは
足立区と、我がナナシノ商店街が誇るヌイグルミスト「スズキミちゃん」は、ぬいぐるみのためのカフェ「やわらかん's cafe」を運営するかたわら、こどものためのアート教室、その名も「やわらかアートアカデミー」を主宰している。
そのスズキミちゃんが、やわらかアートアカデミー名義の新プロジェクト「コドモコテンプロジェクト」を始めた。
「コドモコテンプロジェクト」とは、その名の通り「こどもの個展をサポートする」プロジェクト。自分の作品の発表の場を、こども自らが作り出すお手伝いをするというものだそうだ。
詳しくはやわらかアートアカデミーのInstagramにまとめられているので、そちらをお読みいただこう。
白羽の矢が立ったのは小学4年生
そのプロジェクトの第一弾、いわばモデルケースとして抜擢されたのが、今回ご紹介する空瑠海(くるみ)さん。現在小学4年生だ。
空瑠海さんは、やわらかアートアカデミー教室でも群を抜く熱量の持ち主で、誰よりも早く教室に着き、さまざまな画材を試し、ときには掟破りの配合などにも嬉々として果敢に挑む生徒さん。
そしてその情熱は絵だけに止まらず、最近ではレジンを使ったオリジナルグッズ制作にも意欲的で、そうした作品はフリマでも人気だという。
と、以前、こどもフリマを企画した知人が教えてくれた。
また、さらにそのフリマブースのディスプレイが大人顔負けのものらしく、大人が作ったのでは?と見紛うばかりの出来だそう。
これはまた別の知人から聞いた。なんかもう、すごい有名人だな空瑠海さん。
こうした空瑠海さんの活躍や適性を見て、スズキミちゃんは「コドモコテンプロジェクト」のモデルケースとして、空瑠海さんならついて来てくれるだろうと見込んでスカウトしたのだ。
急きょ決まったプレ展示
そして、空瑠海さんの家族も巻き込んで、コドモコテンプロジェクトは進んで行った。
個展はイイトコの1階の壁を使って11月にやることに決まった。
ここまでが夏休み前のことだったので、あとは「じゃあ夏休み中に作品を描き溜めていこう!」となった。
なったのに、空瑠海さんは個展用の作品など軽々と描き進めてしまい、もう次の打ち合わせ時にはほぼ全ての作品を持参してくれたのだ。
そしてなんとそこには、個展とはまったく別のテーマの絵も含まれていた....…。
それらの絵のテーマは、「夏」。
猫のかき氷やカットされたすいかの水彩画だ。
私はこう思った。たぶん、その場にいた大人たちはみな思ったはず。
これを、いまこの時期に展示しないでどうする...…?と。
ということで、個展とは別に、急遽決まったのが今回のプレ展示。
会期は8/26〜9/6の2週間。
空瑠海さんの描く水彩画が、夏休みも残りあとわずかという、過ぎゆく夏の感傷的な空気感にピッタリと合った。
Instagramに上げたプレ展示の動画がこちら。
本個展は11/7から
今回の展示はあくまで初個展に向けたプレ展示、個展の予告編という位置付けで、本個展「宇宙と空と海の旅」は11月7日〜21日に開かれる。
イイトコ1階の壁全面を使った展示が楽しみに待たれるところ。
イイトコも、期間中は特別なクリームソーダ(その名も「くるーみソーダ」)を用意して個展を盛り上げる予定だ。
イイトコに来ると打ち合わせそっちのけで物々交換に夢中になる空瑠海さん。
この前は、うれしいことに部屋の棚には物々交換のための専用スペースがあると教えてくれた。
物々交換に持っていくものと、物々交換で交換してきたものを一緒に並べているらしい。
イイトコも、こどもの思いを形にする手助けができる大人の一員になれれば幸せである。
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