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ナナシノ勉強会と街のカフェ。



先月から、ナナシノ商店街の仲間と月イチ勉強会を始めました。


勉強会といっても堅苦しいものではなくて、店主のみんながいま気になっていること、知りたいこと、などなどについて一緒に考えたり、知恵を共有したりする集まりです。


初回の今回は、「SNSどうしてる?」がテーマ。


各店で課している自分ルールを紹介しあったり、本で仕入れた知識を共有したり、インスタの使い方(とくに「インサイト」の使い方)について詳しいメンバーに教わったり、ということをしました。


これはこれで有意義で、また次回も集まれる顔ぶれで集まろう!となったのですが……


今回、このブログでお話ししたいのは、そのことではなくて。


このナナシノ勉強会で、じゃあ次回のテーマは何にする?というときに、メンバーから


「自分のなりたい姿」

「やりたいこと」

「作りたい店」


あたりにしようということになって。


これは次回(6月)のテーマだけど、それを聞いて、このごろずっと考えていた「イイトコの姿」について、その場にいたみんなに(フライングで)披露したのです。



たとえばこんな、ザクっとしたクッキー。


焼きっぱなしのお菓子。


そういうラフなお菓子とコーヒーでくつろげる、なんてことのない街のカフェでありたいな、と。


いや、お店でソフトクリームやケーキ、トーストなんかを作っていると、なんとなくお洒落な、いわゆる「インスタ映え」するものを出したいな〜なんてスケベ心が芽生えてきてしまうのですよ。


それで、当のインスタを眺めてはネットサーフィンするわけです。


そんな日々を過ごしていたら、あるとき自分のフィードがそんな投稿写真ばっかりになってるのに気づいて。



これは、インスタさんが「ほら、あなたこんなの好きでしょ?」と私の傾向に合わせてピックアップしてくれる画面。


それを見て、「わたしこんなのばっかチェックしてたんだな」と。


こんなの、いくつチェックしてもしきれない。


あれも素敵、これも素敵


って、人のことを追いかけるばっかりで、自分が置いてきぼりになるような、空っぽになるような感覚を覚えたのです。


これって、いわゆる「インスタ疲れ」ですか?


私はこういうことをしたかったのか?


インスタ映えをめざして、インスタグラマーが押しかける(ことには絶対にならないと思うが)店にしたかったのか?


いやいや、私の作りたかったカフェはこれではないよね。


と思いを新たにしたのです。


そこで、イイトコの「ありたい姿」を定義し直してみたところ、写真のチョコチャンククッキーのような、気取らない、焼きっぱなし、インスタ映えも何もない、ただお皿に乗せただけ、だけどしっかりおいしいメニューと、ただただおいしいコーヒーがあれば充分だなと。


だってここは、インスタ女子が喜んで来るような場所じゃない、第一にお母さんたちのためのカフェだもの!


(お母さんがインスタ映えと縁がないと言ってるわけじゃないですよ、もちろん)


それにそのほうが、パティシエの修行をしたわけでもなんでない、何者でもない自分にしっくりくる。


そういうわけで、ナナシノ勉強会では「ありたいイイトコの姿」について、そんな展望をちらりと話した次第です。


普通においしくて普通に老若男女がくつろげる、ごくごく普通の街のカフェでありたいと思うイイトコです。


これからもよろしくお願いします。

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