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門松づくりと「このコどんなコ?プロジェクト」のこと。



イベント開催報告


先週の土曜日、イイトコ2階で「自分だけのオリジナル門松づくり」を開催しました。


こちらは、「親と子で1つずつ、2つで1組になるミニ門松を作ろう」という企画。



門松は、ちょうど手のひらに乗るくらいのミニサイズ。


素材の組み合わせ、配置、土台の飾りなどなど、思い思いに表現して、自分だけの門松が出来上がります。



告知ビジュアルは、お正月の賑やかさ、つくる楽しさ・表現する楽しさが感じられるよう意識して作りました。



こちらの画像を使ってInstagramで募集、DMで申込を受け付けたところ、一晩で定員5組に達し、キャンセル待ちの方も出たほどの人気に。ありがたい限りです。


お子さんの参加者は、5名とも小学校2年生〜4年生で、女子4名、男子1名でした。


そしてイベント当日、完成した門松がこちら!







すごい! なんて個性的!皆さんの発想力の豊かさに、こちらまで楽しくなってしまう企画でした。



「2つで1つ」には訳があった!


この企画、実は11月に始まった「このコどんなコ?プロジェクト」の一環なのでした。



このプロジェクトは、「もっと子どもの気持ちや意思を尊重しよう!」と集まった有志が、さまざまな企画を通して、子どもの権利が当たり前に守られる社会をつくることを目指すプロジェクト。


ふだん、「ああしなさい、こうしなさい」と言われがちな子どもの「本当はこうしたい」という思いを受け止められる大人を増やすこと、「子どもだって一人の人間としてその意思を尊重されるのは当たり前」という視点を大人に持ってもらうこと、が目的。


ということでこの門松づくりでは、大人は大人の作りたい門松を、子どもは子どもの作りたい門松を、お互い干渉をせず作ることを大事なポイントとしました。


おうちの、誰もが目にする場所に飾る門松ですし、また一緒に作るとなると大人はつい、子どもの作るものにあれこれ口出ししてしまいがちではないでしょうか?


もっとこうしたら作りやすいのに、、、

え?そこにそんなの刺したらヘンじゃない、、、?


とかとか。


でもそこをグッとこらえて、2つの個性を生かした、個性が響き合う門松を作ることに注力してもらったのです。


そうやって取り組んでもらった結果が、どれ一つとして同じもののない、世界にたったひとつの門松たち🎍なのは、画像でご覧いただいた通り。


振り返りの時間には、


「口出ししたくなる場面もあって、我慢するのに苦労しました(笑)」


「水引を作ると言って、ネットを見ながら投げ出さずに作り上げた子どもの姿に、すごいなと思いました。その粘り強さは大人も見習わないと」


などなどの感想が出ていました。


おうちに飾られた2つの門松を目にするたびに、この日のことをなんとなーく思い出してもらえたら嬉しいです。



「このコどんなコ?プロジェクト」と、プロジェクトに込める思い



このコどんなコ?プロジェクトは、今年の11月20日の世界こどもの日から来年2024年5月5日の日本のこどもの日までを股にかけたプロジェクト。


この約半年間、総勢7つの足立区内の子育て支援店、団体、個人がつながって、得意分野や団体の個性を生かした企画をそれぞれの場で実施して「子どもの権利向上」に取り組みます。


「権利向上」というと何やらムズカシソウに聞こえますか?


要は、「大人も子どもも分け隔てなく、すべての人は大切に扱われるのが当たり前」ということが、本当に「あたりまえ」になる社会にしようよ、ということ。


プロジェクトの発端には、大人も子どもも、人から大切に扱われて、また他者を大切に扱えているだろうか?という疑問がありました。


ほんとに小さなことなのですが、イイトコの物々交換で、たまにお子さんが選んだ物に対して親御さんが「えー?ほんとにそれでいいの?」と言うのを耳にしたり、好きなように過ごしたいだろうお子さんに対して、「おとなしくできないなら帰るよ」と強い口調で声がけをしている場面に出くわしたりすることがあってですね。。。


そのたびに、私の「子どもの部分」がですね、なんかこう、キュウ〜ッと締め付けられて苦しい思いをしていたのです。


なぜ、大人は子どものやること言うことを素直に受け止められないんだろう?


なぜ、子どもだからといってコントロールされなければならないのだろう?


ぼんやりとそんなことを感じていたとき、何かのきっかけで「世界こどもの日」なるものがあることを知り、調べてみると、その日(11月20日)は国連で「子どもの権利条約」が制定された日だというではないですか。


それを知った私は、「そうだよね!子どもにだって誰にも邪魔されず自分らしく生きる権利があるよね!」と、ハッとさせられたのです。


欲しいものを選ぶ権利、


じっとしていられないときに動く権利

(とくにイイトコはできるだけ好きなように過ごしてもらいたい場)、


思っていることを口に出して、受け止めてもらえる権利。。。


裏を返せば、わざわざ条約を作らないと、子どもの権利は周囲の大人次第で簡単に奪われてしまうほど脆いものだということでもあるわけです。


子どもの権利を守ること、それこそ「子育て支援」を掲げるイイトコが取り組むべき課題なんじゃないかなーと思ったのが、このプロジェクトを思いついたきっかけです。


そして、そんな大きなテーマ、とても1人では手に負えないため、この人たちならきっと賛同してくれるはず!と、以前からつながりのあった仲間たち(と、呼ばせてもらいます)を誘ったという経緯になります。


また、仲間たちに声をかけたのは、イイトコ1店舗だけでやるより、区内全域でプロジェクトを繰り広げることでインパクトが大きくなると見込んだからでもあります。


その仲間たちとは、


・コミュニティkoen てらまちハウス

・旅するオヤコ(元・子育て喫茶cotoca)

・トーキョーコーヒー

・ひよこのカフェハウス

・やわらかアートアカデミー

・わんだーラボラトリー


の7つの個人、団体、店舗のみんな。

詳しくは、プロジェクトのウェブサイトをご覧ください。


\このコどんなコ?プロジェクト/


長くなりましたが、以上が「このコどんなコ?プロジェクト」の成り立ちです。


ちなみに、ちょっと変わったプロジェクト名は、「この子にどんな人になってほしいか」という親の期待や願いではなくて、そもそも「この子はどんな子なんだろう?」とよく観察して、その子が求めていることをサポートすることから始めてみませんか? という思いから来ています。


自分の思いや気持ちを聞いてもらえた子どもは、きっと、自分の力を信じられるはず。


自分には周囲の環境を変える力があると思えるはず。


そんな経験を、たくさん積んでもらいたい。


子どもたちが、自分で自分の人生を切り開く力を持って生きていけるように、私たち大人はサポートする義務があると思うのです。


この思いに賛同してくださる方は、ぜひ私たちが企画するイベントに参加してみてください。


子どもの意思や気持ち、意見が、そのまま受け止められる大人を増やしたいです。

(「受け止める」のと、「受け入れる」のとでは違います。まずは「受け止めて」もらいたいのです)


そんな視点を大人に持ってもらいたいです。


楽しそうなイベントなので参加したら気づきがあった、という順番でもいいのです。


私たちはそんな、ウッカリ参加したくなる楽しいイベントを、この半年間、たくさん企画していきたいと思っています。


ぜひプロジェクトの今後の展開にご注目ください。


\このコどんなコ?プロジェクト/

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