集客もしてくれるカフェ?
イベントを開催するにしても、こじんまりとした相談会のような小規模な集まりを企画するにしても、ついて回るのが「集客」という課題。
イイトコでも、イベントを開きたいという方から、「イイトコさんでスペースをお借りすると集客もしてもらえるんですか?」と聞かれることがあります。
そのとき、わたしは考えてしまったのですよね。
「集客もしてくれるカフェ……それはたぶんないし、仮にあったとしても、費用がめちゃくちゃ高いんじゃ???」
と。
それくらい、やっぱり集客って大事なものだし、大変なことだと思うのです。
集客をがんばったわたしの体験
最近のできごとで、我ながら「これはがんばった!」と胸を張って言えることが一つだけあります。
それは、この4月にあったNPO活動支援センター主催のコミュニティビジネス講座の集客。
この講座に、コミュニティビジネス実践者としてイイトコを呼んでもらったのです。
講座の企画の打ち合わせの段階で申込状況を尋ねたら、開催まであと3週間もないというのに、定員30名のところまだ10名強しか集まっていないと言うではないですか。
それを聞いたときから、わたしの「集客せねば!」熱にエンジンがかかりました。
だって、区のお金を使って開く講座なのに、たいして参加者が集まらなかったら、税金の無駄遣いじゃないですか?
その日から、集客策について考えるわたしの日々が始まりました。
どんな人に足を運んでもらいたいか。
どんな人に聞いてもらうべきか。
そしてその人たちにどうしたら実りがあった、聞いてよかったと思ってもらえるか。
そんな人たちに届くイメージや切り口は何か。
考えに考えて、告知画像や告知文を作りました。
同時に当日話す内容も詰めていきました。
告知方法について一人で考えて答えが出ないときは、ナナシノ商店街の仲間に相談したりしました。
そうして出来上がったのが、こちらの告知画像です。
↑画像をクリックすると全6枚の告知画像の投稿が見られます。
これに文章を添えてSNSへアップしたところ、定員を超えてキャンセル待ちが出るほど集客に成功したのです。
これは自慢です。
でも本当にがんばったから、これだけは自慢できます笑。
もちろん取り組む甲斐のある作業だったのですが、それくらい集客は大変だってことです。
集客より何より大切なこと
「イイトコさんで集客してもらえませんか?」
そう言われて、わたしだってお役に立てるなら立ちたいと思います。
でも、と考えるのです。
集客するには、まさに区の講座でわたしがやったように、そのイベントがどれだけ素晴らしくて、どれだけ参加する価値があるのかを訴える必要があります。
そしてそれは、イベントを企画した本人でなければできないと思うのです。
誰かの役に立ちたい、こんな素晴らしいことを知ってもらいたい、と企画した本人の熱が必要だと思うのです。
もっと言えば、そもそもそのイベントの中身に魅力があって、ターゲットがしっかり設定されてさえいれば、集客に苦労しないと思うのです。
イベントの中身をしっかり作り上げる。
わざわざ時間を取って、費用を払って参加してくれた人にとって、得るものがあるものにする。
企画の最初でそこがしっかりできていれば、おのずと集客ってできるものなのじゃないかな?そうわたしは思ったりするのです。
だから、集客より何より大切で、まず最初にすべきことは、企画の中身を魅力あるものにすること。
うん、これに尽きます。
逆に言えば、集客に成功して参加者が集まったとしても、企画の中身が伴わないものであれば、そのイベントは成功したとは言えないのではないでしょうか。
そして、中身がどんなに素晴らしいものだったとしても、それを本当に必要としている人に来てもらわないと、それもまた成功とは言えないのでは。
大勢の「薄い人」を集めるより、少数でも本当に必要としている「濃い人」に来てもらうことができれば、企画は大成功。
そんな風に思ったりもするのです。
スペースを借りるよりも
ここまで「集客はたいへんですよね」ということについて書いてきましたけれども、ここまで考えたところで、わたしはふと思ってしまったのですよ。
集客に苦労するなら、集客に不安があるなら、まずは知り合いを誘って自宅で開いてみたら?と。
お客様が来るか来ないかわからないのに、お金を使ってスペースを借りることはないんです。
タダで使える「自宅」というスペースがあるのだから、そこでやってしまえばいいのです。
知り合いに声をかけちゃえば、知らない人に告知して集客しなくていいのです。
そして小さくてもやってみて、フィードバックをもらって、中身をブラッシュアップしていけばいいのです。
参加した人が「よかった」と思えば、口コミでお友達に広めてくれるかもしれません。
続けているうちにファンもできるでしょう。
外にスペースを借りるなら、ファンがついてからでもいいのです。
そんな順番で事を始めてみるのはいかがですか?
自宅で人を招くイベントを企画しようとすると、見られてもいいように、心地よく過ごしてもらえるようにと、おのずと家の中も綺麗になって一石二鳥ですしね。
以上、10年前、自宅から物々交換を始めたイイトコからの提案でした。
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