
イイトコの活動を始めたときから、やってみたいと思っていたこと。
それがこの「助産師さんと語る会」です。
助産師さんの介助で3人の子を産んだというのもあり、私にとって助産師さんは、妊娠〜出産〜育児期を通して心身のサポートをしてくれた心強い存在です。
私の場合は自宅出産を選んだので、妊婦検診のたびに助産師さんに自宅まで来てもらい、不安なことを聞いてもらったり、食生活についてアドバイスをもらったり、ゆったりと時間をかけて全身をマッサージしてもらったり。
たっぷり1時間は側にいてもらって、あれやこれやお話をして、心身ともに落ち着いて、お産の準備をすることができました。
そもそも私が助産師さんの介助でお産をすることを選んだのは、とある産院での妊婦検診のあり方に違和感を覚えたからです。
予約をしても何時間も待たされた挙句、検診は男性医師によるたったの5分。助産師さんは、果たしてこの看護師さんのような方がそうなのかどうなのか分からない。
忙しそうで、とても不安な気持ちを聞いてもらえるような雰囲気ではありませんでした。
私が違和感を感じた10数年前より、お産をめぐる状況は変わっているのかな。
お医者さん本位ではなくて、産む人本位になっているのかな。
女性のからだは、産むという行為は、もっと大切にされていいよね。
若い妊婦さんのお話も聞いてみたい。
そして女性には、医師や助産師など「人に産ませてもらう」のではなく、他ならぬ「自分が産むんだ」という自覚を持って、どうか納得のいくお産をしてほしい。
そんな思いが、この座談会企画にはあります。
念願だった座談会を「今こそ企画しよう!」と思ったのには、先日イイトコを訪れてくださったお客様の存在があります。
そしてさっそく、自分がお世話になった助産師さんに久方ぶりに連絡を取ると、「やりますよ」と、快く引き受けてくださるお返事。
タイミングが合ったと思っています。
すべての人の生き方がそうであるように、妊娠もお産も、一人一人違って当たり前。
そんな中でこの座談会が、一人一人が納得できる、「自分なりのお産」をみつけるきっかけになればいいなと願っています。