種子は誰のもの?

March 2, 2019

 

私が始めてかれこれ14年になる「生活クラブ」。

 

市販の食品では欲しいものがなかなか見つからないから、だったら自分たちで生産者を見つけて、欲しいものを作ってもらおう!という生協です。

 

今日はその生活クラブの、1年を締めくくる総会でした。

 

総会のあとは、消費材(生活クラブでは品物のことを商品と呼ばず、生活に必要な材という意味を込めてこう呼びます)を使ったワーカーズのお弁当をいただいて、午後はショートフィルム「種子ーーみんなのもの?それとも企業の所有物?」の上映がありました。

 

日本では昨年「種子法」が廃止されて、「農家が自分で育てた作物から自家採種する権利が奪われちゃうの?」「これからは種子を企業から買うことが義務付けられるの?」「私たちが食べる野菜は大丈夫なの?」ということで、タウンマルシェの三上さんや、生活クラブ仲間の間で、非常にザワザワしていた話題なので、強い関心を持って観てきました。

 

映画は、先祖代々その土地で受け継がれてきた種子をつないで作物を育ててきた南米の生産者が、その権利を奪い、農薬とセットになった種子をグローバル企業から買うことを強いる法律に対して、反対の声を上げる様子を追ったものでした。

 

こういう法律を、グローバル企業が国内で活動しやすいように通してしまう国会議員って。。

 

でもね、この映画の中では(もちろん現実のお話です)この圧力を跳ね返してしまうんですよ。

 

南米の民衆パワー、強し!

 

さて。日本は他人事かというと、とんでもない。

 

他人事どころか、「規制緩和」の名の下に、そういった多国籍企業がむしろ活動しやすいようにすでに法律が整えられているという。。

 

現に種子法も廃止されてしまったのですから。

 

世界で、日本で、タネ・食物をめぐって何が起きているのか。子をもつ母としてけっして他人事で済ませられない話だと感じました。

 

上映会後の感想会でも、私をはじめ母であり祖母であるみなさんなので、

 

「こどもにはちゃんとした物を食べさせたい」

「でも何を選べばいいの?」

「なんとなく日々生活していられるから、知ろうとしないとわからない」

「みんな生きるのに精一杯で、食べ物のことまで気が回らない」
「この映画で語られていることは怖いけど、じゃあどうすれば?がわからない」


などなどなど、いろんな意見が交わされました。

 

でも、わからないからってそこで思考停止しちゃったら、いけないよね。

わからないなら、どこがわからないのか勉強会をしてみようよ。

耕作放棄地や、プランターで野菜を育てることから始めてみない?

動き始めたら見えてくるものがあるかも!

 

という方向へ。

 

さらにとある参加者からは、

「みんなそうやって最初は盛り上がるんだけど、しばらく経つと忘れていく。忘れない、諦めないことが大事だと思う」

という耳の痛い声も。


「明るく、楽しく、続けていこう」

 

という結論に至りました。

 

一人一人は無力かもしれないけれど、つい日々に追われて忘れがちになることもあるけれど、だからと言って諦めたら、今の流れに流される。

それを良しとしたことになっちゃう。

いま声を上げていかないと。

 

と、私も思います。

 

今回の上映会を受けて、生活クラブではひきつづきタネを取り巻く問題について考えていきます。

 

心強いのは、食の安全について意識の高い人たちと、こうやって問題意識を共有できるってこと。それも、とても身近な人たちと。

 

超巨大なグローバル企業にいざ対峙すると、あまりの力の差に愕然として、気が遠くなってしまいます。

 

だけど、消費者だって負けてはいない。

 

いや、それどころか、日本中や世界中の消費者が連帯したら、ひょっとしたら超巨大企業だって無視はできないんじゃないの。

 

だって、企業の活動の原資になっているものは、もともと私たちが払うお金だもの。

 

と、この辺で、今日のところはおしまい。

 

フードシステムのこととか、種子法のこととか、これから本を読んで勉強します。

 

 

 

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