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リビングルーム泉町見学記


eaotocoなおこです。

いま、eatocoとは別に、私を含めた有志によるプロジェクトとして動いている「リビングルーム」。

ぜひ「リビングルーム関原」を立ち上げたいと

あだちNPOフェスティバルで発表させてもらったのが去年の9月。

いまは閉じている「リビングルーム北本団地」を訪れたのが11月。

その後、主催者の現代美術家・北澤潤さんにお願いして

足立区NPO活動支援センターで講座を開催してもらったのが今年の5月。

それから3カ月ほどが経ち、実はほとんど進展がなかった「リビングルーム関原」なのですが……

8/15(土)から10/18(日)まで、およそ2カ月間にわたって水戸は泉町というところで

「リビングルーム泉町」が開催されると聞いて、

今いちばん近くで実体験できるリビングルームはここ以外にない!

と、行って来たのが昨日のこと。

同行者は、今年5月の講座を受講した方。

そしてNPO活動支援センターのセンター長が、

プロジェクトを応援してくださる立場から、現地で合流参加してくださいました。

子どもたちは、幼稚園のお迎えから、託児まで、イイトコのみんなにお世話になって。感謝。

さて、水戸です。

リビングルームが行なわれている泉町会館は、駅からバスで10分ほどの距離にありました。

角地に面した、石造りの古い建物です。

東日本大震災でガラスが割れるなど大きな被害があったという会館の建物。

ガラスは張り替えられ、すっかりきれいになっているように見えました。

この泉町会館をはじめ、水戸の町にはこういう古い建物がいくつも残って、

再生されているようでした。

入口ではリビングルーム泉町のテーマカラーと思われる

鮮やかなブルーの看板がお出迎え。

いざ中へ!

入ってすぐ飛び込んでくるのが、ガラス戸に貼られた「WANTED カード」。 道行く人にアピールしています。

内部のようすを写した写真もありますね。

そして上にはこどもの字で、

リビングルームは かぐや にちようひんを 

ぶつぶつこうかんしてつくる みんなの「いま」です。 ゆっくり やすんでいっても いいですよ

とありました。

リビングルームは2Fのようです(これは意外!)。

靴を脱いで(写真は上からですが)階段を上ると…

そこは広々とした「リビングルーム」。

照明は元からついているものだそうです。モダン!

このちゃぶ台&座椅子でミーティングをしていた北澤さんと

事務所の山口さんに、4カ月ぶりの再会を果たしました。

これらもリビングルームを構成する家具でありながら、交換品。

このノスタルジーさ、非常に水戸らしいといえば、水戸らしい(?)。

居間の中央には、水戸市街の地図。

リビングルームによってさまざまなカラーで描かれる地図が、泉町では白と黒でモダンに。

建物の雰囲気とよく似合っていました。

リビングルームでは、物がやってきた場所を地図で示します。

何がいつ、どこからやってきたのかが一目瞭然。

部屋の中は、この辺がキッチンで……

その前がプレイスペースで……

飾り棚がある応接間で…… (棚の前には丸テーブルと病院の待合室にありそうなソファ)

地図を挟んで勉強部屋で……、

あと、先ほどのちゃぶ台&座椅子、ソファ&ローテーブルと本棚の茶の間、かな?

一見、脈絡もなく集まった物たち(北澤さんの言葉をお借りすると「生活の断片」)を

部屋らしく再配置するのも、リビングルームの楽しみのひとつ。

黒電話を置いた台はもとは花台だったらしいです。

黒電話のあとしばらくしてやってきて、電話を乗せてみたら、あらピッタリ。

物と物の偶然の出合いがおもしろい。

WANTEDカードは中にもありました。 黒電話と花台のように期せずしてやってくる物もありますが、

「リビングルームにあったらいいな」と思う物を、自ら「求む!」のがこのカード。

プラネタリウム、来ました。

植物、来ました。

スリッパ、来ました。

あと今とても欲しいのは、テレビだそうです。

テレビといえば、ゲーム機だそうで。

「Wiiがあったらいいな。Wiiが欲しい!」と描き始める北澤さん。

ここにあるものは、

無機質的な展示物のようであって、

それでいて生々しい生活の断片のようでもあって。

そこで寛ぐ私たちは、

訪問者のようでもあって、

ずっとここで過ごしていた住人のようでもあって。

なんだかわからない感覚を抱いてしまえるのも、

リビングルームの魅力のひとつ。

そんなことを、ここ関原でもすご〜くやりたくて。

ここしばらく沈静化していたかに見える「リビングルーム熱」が、またもや再燃してきました。

北澤さんたちとも、「関原でやりましょう!」とお互いの熱を確認しあうかのように

熱く言葉を交わしてお別れしてきました。

同行していただいたNPO活動支援センターのセンター長は、

「自分の家の近くにほしいですよね〜」

「リビングルームで日がな一日なにもしないで過ごす老後なんて最高ですよね〜」

と、しきりに言っていましたよ。

みなさんは、どうですか?

リビングルーム、やりたくなってきましたか?

リビングルーム泉町は、そろそろ開始から一カ月を迎えます。

私たちが訪問したちょうどその日に、店長会議をして、

これからの一カ月を、集まった物を使ってどうしていきたいのか?を話し合うのだそうです。

(たとえば、プラネタリウム機でプラネタリウム鑑賞会とか、

 水戸市民は全員知っている「水戸郷土かるた」の大会をやるとか)

残り半分となったリビングルームがどうなっていくのか、

経過をブログで見守っていきたいと思います。

北澤さんは、「2カ月だとちょっと短い。3カ月がいいですよね」 と言っていました。

じゃあ、「リビングルーム関原」は、3カ月で。

3カ月貸してくれる物件、求む!です。

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