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百円スタート、最初の3日間。


これまでずーっと無料で運営してきた物々交換。

それが、参加1回につき一律百円をいただくことにしてから、22日で3日が経ちました。

この間のお客さまの反応を書き留めておきたいと思います。

まずは、ドキドキの初日から。

いつも来てくださる常連のお客様ばかりでしたが、有料化への反応は、おおむね好意的でした。感覚でいうと、9:1くらい。ほぼみなさん、「まぁ当然だよね」という感じ。私が「家賃や光熱費がかかるので」というと、「そうですよね」と理解を示してくださる方が多かったのは驚きでした。

ただ、交換していくのにお金がかかるのは理解できるとしても、「置いていくだけ」でも百円なの?という反応はいただきました。そんなお声をいただいたときは、「この場を利用されているのは変わりませんので」とご説明しました。

このやりとりがあって思ったのですが、「置いていくだけは無料」というのは、確かに腑に落ちるんです。なぜ腑に落ちるかと考えると、「品物を置いていく」は、物品の寄付に当たる。寄付をしてくれているんだから、それを百円に代えてもいいのでは、と。

しかし、と思うんです。

物品の寄付を百円と同等とするということは、つまりその「物品の価値=百円」ということになってしまう。でも、イイトコが百円の負担をお願いするのはそういう意味ではなくて、この場に参加する価値=百円、またはこの場を成り立たせていくための費用=百円、なので、決して、持ち寄っていただく物品の価値ではないのです。ということは、反対に、物品を持って帰ることも、やっぱり、この場に参加する価値=百円なわけで。決して「もらった品の価値=百円」ではないのです。だから、さっき「交換していくのにお金がかかるのは理解できるとしても」と書きましたが、これも、実はそうではないということになります。

こう書くと、わかったようなわからないような話になりますが、要するに、やっぱり、この場を一緒に作っていく負担金=1回百円、なんです。「場の価値」と言っても、目に見えないものにお金を払うって、人によっては抵抗があるかもしれません。そんなことを、共感してくれるお客さまとお話ししたのも、この日でした。

そして初日の感想を、もう一個。これまで交換するものがなくて来たくても来られなかったから、有料化はかえってありがたい、という声がありました。何も持ってきていないのに、持って帰るのは忍びない、という意味ですね。「交換せずに置いていくだけ」が百円なら、「交換するものがないけどもらっていくだけ」も百円。これは、正直を言うとそのお客さまがいたから思いついたルールですが、もらうほうも納得、お店(イイトコ)も納得、の百円ということで、ま、いいかなと思っています。

そして、2日め。

この日は一番目のお客さまが、交換はせず品物を置いていきたいという方でしたが、置いていくだけでも百円ですとお伝えすると、「これまでは無料だったのに。じゃあいいわ」と帰られました。ちなみにシニアの方です。「置いていくだけでも有料」は、やはり一見するとわかりにくいでしょう。だからこそこれからも、「この場の価値」を、言葉を尽くして説明していこうと思いを新たにしました(「この場の価値」って、繰り返し書いていると我ながら「なんぼのもんじゃい!」と思えてきます笑。ま、それはともかく)。

そしてこの日は「はじめまして」のお客さまがいました。新規の方は、これまで通り「無料で1点お持ち帰りOK」としました。試しにひとつ持って帰ってもらって、この場の価値(また言っちゃった)を感じてもらえたら、2回目以降は有料だとしても納得してもらえるのかなあ、と思ってのことです。

3日めは、有料化のことをあらかじめ知って来られたお客さまがいました。初めてのことです。それでも来てくれる方の存在が、本当にありがたかったです。

またこれはこの3日間を通して感じたことですが、わずか(と言うと語弊があるかもしれませんが)百円でも、有料にすることでお客様の選別につながるということです。これまでは「タダだから参加していた」方もいたけれど、有料化後は「自分に必要だから参加する」と、自覚を持って来られる方に絞られていくのでは、ということです。お下がり・不用品を交換するという、たったそれだけのことだけど、実はその先は「シェアする暮らし」「助け合う生き方」につながっているんだということを、より実感してもらえるようになるのでは、という希望があります。

そしてまたこの有料化は、「カフェ化後」への布石としての実験にもなると思っています。イイトコがカフェ事業を正式にスタートしたら、「喫茶利用で物々交換フリー」にする予定です。物々交換がしたいからお茶をするのか、お茶をしたついでに物々交換をするのか、その両方があるかと思いますが、いずれにしても有料ということに変わりはありません。物々交換に、お金を払ってでも参加したくなるほどのニーズがあるのかどうか。さてさて?

そうそう。この3日間でひとつ困ったことがありました。それは「ガチャネタを寄付したいだけなのに、それも百円?」というもの。初めてのケースで、そのとききちんとご説明できず、ご迷惑をおかけしました。ですので、ここで改めて。ガチャネタの寄付、ありがとうございます。ガチャネタの寄付は、これからは物々交換をされるときの「ついで」にしていただけるといいのかな、と思います。

これからも、イイトコと物々交換を、どうぞよろしくお願いいたします。

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