『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』を教科書に、イイトコのブランディングを作り上げていく作業、シリーズ3回目です。
今回は次の3つ、4〜6に取り組んでいきます。
4. ブランド・パーソナリティ 「このブランドの人格はどんなものか?」
ブランドの「人格」です。
もしもこのブランドが人だとしたら、どんな性格や人あたりの人かー?ってことです。
つまり、ブランドがこういう人だから、考え方や行動、選ぶもの、持ち味がこう出るのね、という、ブランドのトーンを決める部分。
こんなヒトが作るお店、販促物。
こんなヒトが語りかけるSNS。
イイトコの性格ですが、私はこんな風に設定してみました。
穏やかな
聡明な
明るい
気のいい
前向きな
間違いを認められる
柔軟な
内省的な
冒険的な
自分の人生を生きている
いつからでも成長できると信じている
群れない
深いところでつながっている友がいる
ということは、こんなヒトがイイトコのSNSやブログで思いを発信している、ということになります。
でも今までイイトコとして何かを発信するとき、「人格」はさほど意識していなかったことに気づきます。
これからは、こんなヒトが話しているように、書いているように、発信するよう努力しなければ。
あ、みなさんもうお分かりだと思いますが、これはあくまで「イイトコさん」という人物で、けして私自身ではありません。
......でも、「こんな人でありたい」という私の願望が強く表れていることは確かみたいです。
5. ブランド・ビジョン 「このブランドは何を目指しているのか」
ブランドが目指す未来、ブランドが作りたい未来は何か。
なぜこのブランドが存在するのか、何を目指して活動しているのか。
ブランドの使命と言い換えることもできそうです。
本には、このビジョンを明確にするために、読者がそれに答えながら自身で掘り下げていけるような質問が用意されています。
あなたの夢は?
子育て中の人が、たくさんの人の手を借りながら、自分らしく子育てを楽しめること。
そして、子育て中の人もそうでない人も、地域に暮らすすべての人が、多様な価値観のなかで育ち会える社会を作ること。
もっというと、誰もが自分自身の人生を生きられるお手伝いをすること。
解決したい課題は?
子育ての辛さの解消、孤独な子育てからの解放
会社として伝えたいことは?
なんでも一人で抱え込まないでいいんだよっていうこと、子育て中の人の味方であること
最終的なゴールは?
イイトコを通じて、自分らしい主体的な生き方を取り戻してもらうこと
もっとも大切にしていることは?
子育て中の人を力づけること、社会で子育てをしていくこと
ーーーこれがイイトコのビジョンになる部分です。
さあ、立派なこと言っちゃったぞ!!!!!
立派なこと言っちゃいましたが、このビジョンは、あくまでイイトコが叶えたいビジョン、お店目線のビジョンです。
大事なのは、このビジョンが、お客様にとって共感できるものであるか、ということ。
そして、お客様はあらゆるタッチポイントにおいて、そのブランドがビジョンに沿って進んでいるかを常にチェックしています。
つまり、立派なビジョンを掲げることはできても、実現させるのは容易ではない、ということですね。
ビジョンは作りっぱなし、言いっぱなしではいけなくて、常にビジョンに立ち返り、目指す未来に向かって絶えず真摯に努力していく姿勢こそ必要で、そこにこそお客様の共感が得られると教科書(本)にもあります。
道のりは長そうです......。
6. ブランド・プロポジション(ブランドの概念) 「このブランドはどんなブランドか?」
本の中では、一連の作業の中でこれが一番大事!と書かれています。
ブランドに関わるすべての人が、自分たちが何者であるのかを共有する一文、それがブランド・プロポジション!
そして今日の山場!!!
ブランド・プロポジションをつくるには、これまでのすべての作業から、最も大切だと思われるキーワードだけ抜き出し、そのキーワードを使うこと。
ピックアップするのは、このブランドを語る上で絶対に欠かせないと思われる要素だけ。
それらだけを使って、このブランドが過不足なくきちんと理解できる短い文章をつくります。
シンプルに、明確に。
そうして作り上げたイイトコのブランド・プロポジションは、これ。
子育てカフェeatocoは
すべての子育て中の人を勇気づけ、
多様な価値観をもつ周囲の人と育ち合え
社会全体で子育てに取り組む社会を
創造します。
テキストのいう通り、ぴったり5行におさまったー!
どうかな、
私がイイトコを通して実現したいことは、結局はこういうことだったのだ、という一文になっているかな?
今は一人でやってるイイトコだけど、
もしも、もしも私以外に加わってくれる人が現れてくれたとして、
そんなとき、この一文が道しるべになってくれるかな。
いいや今でも、改装を手がけてくれる工務店さんや、
イイトコに品物を提供してくれる作り手さんがいる。
そうしたイイトコに関わってくれるすべての人が、
イイトコはこういう店なのね!
という共通理解を持てる一文に、なってるかな???
つくづくブランドづくりって、自問自答だという気がしてきます。
終わりがない。
ふぅ。
この先は「ブランディングについて考えた④」へ。
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